世の中にはたくさんのスイーツが溢れています。ちょっとしたおやつ感覚の家庭的なスイーツから、上流階級という言葉が浮かんできそうな豪華なスイーツまで、ありとあらゆる様々なものが人の手によって生み出されています。
スイーツの定義を甘いもの全般として考えた場合、子供が食べるような飴玉や、低価格で大量生産されているクッキーなどもその中の一つとなるはずです。少しお腹が減ったけれど何かを食べている時間がないという場合、口の中に軽く放り込める飴玉は正しくちょっとしたおやつと言えます。低価格で購入できるクッキーは、会社帰りに立ち寄ったコンビニやスーパーでついついレジへと持って行っているかもしれません。しかしこれらはスイーツと呼ぶよりも、おやつという領域をなかなか超えない場合が多いでしょう。
しかしそうかと言ってあまりに高級なスイーツとなると、ほとんどの人は腰が引き気味になってしまいます。名のあるコンテストで一等を獲得するような有名シェフが作った、高級店で売られる高級なチョコレートなどは多くの人の憧れでしょう。しかしそれを毎日のようにおやつ感覚で楽しめるかと言われれば、簡単に頷いて肯定できるのは限られた富裕層のごく一部のはずです。毎日どれだけ頑張って働いていても、一粒に高価な値打ちのつくチョコレートにはなかなか手を出せません。食べたいと思っていても結局はコンビニのチョコレートで我慢をする事となり、テレビなどでおいしそうに一際輝く高級感を遠く眺めるという人がほとんどでしょう。つまり、十人に聞けば十人が絶賛する高級と名のつくお菓子は、誰の手にも行き届くようなものではないのです。
ところが十人に聞いて十人が笑顔で美味しいと答えるスイーツであっても、人を選ばず行き届けることのできるスイーツがこの世には存在しています。それがパンケーキです。パンケーキは少し贅沢なおやつとして簡単に手が出せるメニューです。庶民派な存在でありながら、それと同時にどことなく漂う高級さを身近に感じる事ができます。完璧な高級スイーツは少しばかりお高くとまっているようなイメージを持つこともあるかもしれません。ですがそれに比べてパンケーキは昔から顔馴染みのような、非常に距離感の近い第一印象を抱かせることができるのです。高級菓子にも決して負けない魅力を備えつつも、多くの人々に寄り添う事のできる身近なスイーツなのです。パンケーキ大人気となった当然の理由がそこにはあるのです。